Q. 脳梗塞が疑われるのは、どの様な症状が起こった場合ですか?
A. 脳梗塞だけでなく、脳出血も同様ですが、一番わかりやすいのは半身の脱力やしびれです。その他に失語症(話せなくなること)や呂律障害、めまい・ふらつき、視野障害なども可能性が高い症状です。
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Q. 脳梗塞の慢性期にはどんな治療を行うのですか?
A. 機能回復のためのリハビリテーションと再発予防のための治療を行います。脳梗塞は高血圧症・糖尿病・高脂血症・高尿酸血症・喫煙などが原因で引き起こされますのでこれら基礎疾患の治療が中心になります。
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Q. 脳梗塞急性期にはどんな治療を行うのですか?
A. 急性期には脳保護薬や微小循環改善薬の点滴を行います。また超急性期(発症後3時間まで)で、条件が合えば血栓溶解剤の注射を行います。血栓回収器も使えるようになりましたので、血管内治療を行うこともあります。
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Q. 脳梗塞ではなぜ早期治療が大切なのですか?
A. 治療が早いほど脳を救える可能性が高くなります。 今では血栓を充分に溶かすことが出来る薬が使えますし、血栓を取り除く道具も開発されていますので、治療開始が早ければ早いほどこれらの手段で脳梗塞から脳を救える可能性が高くなるからです。
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Q. 脳梗塞はどの様な原因で起こるのですか?
A. 生活習慣病が原因となっているケースが多いです。 主に高血圧・糖尿病・高脂血症・高尿酸血症(痛風)・喫煙などです。以前は成人病と呼ばれ、今では生活習慣病と呼ばれるこれらの病気が脳梗塞を引き起こしています。
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Q. 脳血栓という病名を良く聞きますが、脳梗塞とは違うのですか?
A. 脳血栓は脳梗塞の原因の一つです。 脳血栓とは脳の血管の中で血が固まっていき、塊(血栓)ができ、これが血流を傷害し脳梗塞になる病態の事です。脳梗塞にはこの他にラクナ梗塞・脳塞栓症(他の部位から血栓等が流れてきて起こるもの)等が含まれます。
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Q. 脳梗塞と脳卒中の違いがよくわからないのですが
A. 脳卒中とは脳の血管障害による病気の総称です。脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などが含まれます。
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Q. 脳梗塞ってどんな病気ですか
A. 簡単に説明すると脳細胞が死んでしまう病気です。 脳の血管が詰まって(閉塞)血が流れなくなった部分の脳細胞が死んでしまう病気です。脳細胞は死んでしまうと復活させることが出来ませんので、その部分が行っていた機能が失われ、後遺症が残ることになります。
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Q. 脳梗塞を発症する前触れはありますか?
A. 突然起こる可能性が非常に高いです。 ほとんどの場合前触れはありません。前触れ無く突然起こるからこそ日頃の予防が非常に重要なのです。ただし、一過性脳虚血発作などが前触れになることがありますので、短時間であっても脳梗塞を疑う症状があった場合、専門医の診察を受けましょう。
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Q. 脳梗塞はどの様に診断されるのですか